MEETING REPORT ·
第8回 神戸を元気にする会(日本酒「めぐる」から考える、神戸の魅力と地域資源の循環)
このページは開催当時の記録です。今後の参加は次回開催の案内をご確認ください。
概要
日本酒「めぐる」を題材に、神戸の歴史や文化を伝える取り組みと、牧場・農業・酒造りをつなぐ資源循環について学びました。飲食店への紹介や竹林の活用など、参加者の事業や人脈を生かした連携の可能性を話し合いました。
- 日時
- 2026年10月9日(金)18:00〜19:10頃
- 会場
- 神戸市立中央区文化センター 11階 会議室1101(オンライン併用)
- 登壇者
- ブラッドショウ 里芳氏(Core Eight株式会社)/辻本 一好氏(神戸新聞社 経営企画局 地域連携部専任部長・編集委員)
- 参加者
- 22名(会場20名・オンライン2名)
- 牧場ふん尿やホエイなどを活用
- 発酵・肥料バイオガスをエネルギーに、消化液を肥料に
- 酒米づくり地域の農家が酒米を栽培
- 酒造り酒蔵が日本酒「めぐる」を醸す
当日紹介された取り組みの概要
神戸の物語を伝え、郷土への愛着を育てる
ブラッドショウ里芳氏(Core Eight株式会社)から、六甲山から海へ流れる急流を利用した水車精米と、灘の酒造りの歴史が紹介されました。身近な風景の背景を知り、自分の言葉で伝えることが、神戸への誇りや来訪のきっかけになるというお話でした。
神戸の歴史・文化・魅力を英語で伝えられる子どもを育てる「めぐる語り部キッズ」の構想も共有されました。街歩きと学びを結び付ける活動を想定し、地域の歴史や子どもの育成に関心のある人との協力を呼びかけました。
日本酒「めぐる」を通じた地域資源の循環
弓削牧場で、乳牛のふん尿やチーズ製造時のホエイなどからバイオガスを取り出し、エネルギーとして活用する取り組みが紹介されました。発酵後の消化液を酒米の肥料に利用し、地域の農家と酒蔵をつなぐ仕組みです。
田の管理や農法の工夫と組み合わせ、化学肥料や化石燃料への依存を減らす考え方も共有されました。地域の未利用資源を生かす取り組みを、商品の価値や地域の魅力の発信につなげる可能性について学びました。
竹林と牡蠣養殖をつなぐ展開
地域の竹林から調達した竹を牡蠣養殖の筏に使い、使用後はチップにして畑の雑草抑制などに活用し、最後は土に還す循環が紹介されました。
事業として続けるには、用途に合う竹の長さや太さを確保するだけでなく、山からの搬出・加工・運搬までを含む仕組みが必要です。地域にある資源を、別の産業の需要と結び付ける視点を共有しました。
販売と参加の広がりを考える
「めぐる」は複数の農家と酒蔵が関わり、各蔵の個性を楽しめる日本酒として展開されているとの説明がありました。一方、販路開拓や人手の確保が課題として挙げられました。
参加者からは、県産野菜を扱う飲食店や、食品由来の資源を土づくりに生かす企業、環境と健康に関わる団体への紹介案が出ました。商品の背景にある物語と飲食店の大切にする価値を結び付ける可能性を話し合いました。
参加者のつながりから生まれた連携案
元町の「食と農の拠点078」でのPRイベントや、竹林事業者の紹介が提案されました。竹の規格や搬出条件などを確認しながら、具体的な接点をつくることが話題になりました。
農業や漁業に直接関わらない参加者も、知人の紹介、情報発信、販売、機械づくりなど、それぞれの事業や経験を通じて関われるとの意見が共有されました。
次につながるポイント
今回の対話では、地域資源の循環を環境への配慮だけでなく、各工程で事業を育て、継続できる協業につなげる視点を共有しました。
飲食店・関連企業への紹介、PRイベントの相談、竹林事業者との接点づくり、「めぐる語り部キッズ」への協力などが今後の検討事項です。